2025年11月19日
沢田 治雄
去る11月6日、総裁であられる秋篠宮皇嗣殿下のご臨席を仰ぎ、第64回農林水産祭参加・全国林業経営推奨行事の賞状伝達贈呈式を挙行できましたことを大変光栄に存じます。また、ご多忙の中、小坂善太郎林野庁長官をはじめとするご来賓の皆様にご臨席を賜りました。
この推奨行事は、森林の適正な管理と林業経営の改善に尽力され、林業の持続的発展に寄与されている林業経営体を顕彰することで、林業振興に貢献することを目的としています。今年度も全国の都道府県から多くのご推薦をいただき、厳正なる審査を経て、農林水産大臣賞8件、林野庁長官賞16件、大日本山林会会長賞7件、計31件が選ばれました。審査は、筑波大学名誉教授・餅田治之先生を委員長とする学識経験者の委員会と、林野庁・森林管理局の現地調査を経て行われました。
表彰を受けられた皆様は、創意工夫を凝らし、地域林業の振興に多大な貢献をされておられます。そのご努力と成果は、林業経営の模範として今後も輝き続けることでしょう。昨今、地球温暖化が進む中で森林の役割がますます重要となっています。11月にはブラジル・ベレンで国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)が開催され、森林問題も大きく議論されました。森林国である日本が、林業の適正な管理と持続可能な発展の手本を示すことは、国際社会への大きな貢献となります。受賞者をはじめ森林問題への皆さまの日頃の取り組みが、国内外で評価されるべきものであることを強調したいと思います。
ご皇室の弥栄をご祈念申し上げますと共に、受賞者ならびに関係者の皆さまのご健勝とさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。